“師”と仰ぐ内海兼任コーチの助言を胸に… 今季初勝利、「ナベU」が2軍で得たもの

内海兼任コーチからクイック投球時の“悪癖”について助言を受けた

 その後も毎回走者を背負ったが、2軍で“師”と仰ぐ内海哲也投手兼コーチから受けた「クイックモーションの時に体が早く突っ込む癖があるから、気をつけろ」とのアドバイスを思い出しながら、粘った。5-0とリードして迎えた6回に先頭の島内、続く鈴木大に連打され、91球で降板。救援した佐々木も打たれて2失点が記録されたものの、辻監督は「久しぶりに、いい時の勇太朗を見せてくれた。調子の悪い時は、カットボールに頼ったり、いい所に投げようと考え過ぎるけれど、今日は真っ直ぐで押し、投げっぷりがよかった」と評し、「久しぶりの1軍だから、5回でもやっとというくらいバテたと思うよ」と労った。

 イースタン・リーグでは12試合で5勝5敗、防御率4.11。抜群の成績を残していたわけではない。ルーキーの隅田、佐藤が相次いで新型コロナウイルスに感染し、ようやく回ってきた1軍での登板機会だった。渡邉自身「転がってきたチャンス。失うものは何もない」と表現していた。辻監督は「(優先順位は)3番目だったけれど、これもあいつの運。ダメなら、また別の投手にチャンスが行くところだった。そういう時にびびらず、結果を出せたのは成長ではないか」とうなずいた。

 昨季までチーム防御率が4年連続リーグワーストだった西武投手陣だが、今季は一変。22日現在でリーグトップの2.46をマークしている。例年に比べてチーム内競争も激しい。未完の大器“ナベU”が1軍に生き残るには、持てる潜在能力を開花させることが必要だ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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