“山川しか打たん”から脱却傾向 源田の復帰、森友哉復調で山賊打線復活の予感

西武・源田壮亮(左)と森友哉【写真:荒川祐史、小林靖】
西武・源田壮亮(左)と森友哉【写真:荒川祐史、小林靖】

辻監督「源田があそこを守っているだけで僕はゆっくり見ていられる」

■西武 9ー4 楽天(22日・ベルーナドーム)

 首位ソフトバンクを僅差で追う西武。22日に本拠地ベルーナドームで行われた楽天戦では今季最多の15安打を放って9-4で快勝し、連敗を「3」で止めた。今季は例年とは逆の“投高打低”の傾向を示しているが、山賊打線もそろそろ本領を発揮する頃合いだ。

 この日は、今月13日に新型コロナウイルス陽性が発表され戦列を離れていた源田壮亮内野手が「2番・遊撃」で復帰。首を寝違えて2試合欠場していた森友哉捕手も「3番・DH」に座った。源田は4打数無安打1犠打に終わったが、辻発彦監督は「存在感、安心感が違う。打つ、打たないではない。源田があそこを守っているだけで僕はゆっくり見ていられるし、投手にとってもあそこに打たせれば大丈夫と思わせる選手ですから」と4年連続ゴールデングラブ賞の名手の復帰を手放しで喜んだ。

 一方の森は、バットで結果を残した。大事を取ってマスクはかぶらなかったが、打棒は健在。初回無死二塁のチャンスに楽天・先発の則本の153キロ速球を逆方向の三遊間へ打ち返し、先制の左前適時打。辻監督を「初回の守りでピンチをしのいだ後だっただけに、先制点を取れるかどうかが試合の一番重要なポイントだった」とうならせた。

 森は2回2死二塁でも2打席連続のタイムリー(右前打)。7回の二塁内野安打、8回1死二塁での右越え適時二塁打を合わせ、今季自己最多の4安打をマークした。「得点圏での打席が多かったので、大振りせずコンパクトにということを意識していました」と明かした森。6月末の時点では打率.205だったが、7月に入ってから22日現在、月間打率.351(57打数20安打)と一気に盛り返し、今季打率を.254まであげてきた。

西武は22日終了時点でチーム防御率2.46でトップ、打率は.227で5位

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