“山川しか打たん”から脱却傾向 源田の復帰、森友哉復調で山賊打線復活の予感

西武は22日終了時点でチーム防御率2.46でトップ、打率は.227で5位

 故障者、新型コロナウイルス陽性者が相次いでいたが、ここにきて主力が揃ってきた西武。“山川しか打たん”状態から、確実に脱しつつある。今季これまでに出場機会を増やした若手の成長も見逃せない。

 「6番・右翼」で出場した愛斗外野手は初回2死一、二塁の第1打席に左前適時打、3回の第2打席にも左前打を放った。いずれも則本の初球の外角低めスライダーをジャストミートしたもので、技術の向上をうかがわせる。鈴木将平外野手も「1番・左翼」で4打数2安打2打点と活躍した。

 今季の西武は22日現在、昨季まで4年連続リーグワーストだったチーム防御率が同トップの2.46と劇的に改善しているが、対照的にチーム打率は5位の.227。昨季最下位に沈んだチームが首位争いを展開しているのは、投手陣の奮闘のお陰だが、自慢の“山賊打線”に火が付き始めたのも確か。投打のバランスが取れてきた西武が、球宴後一気に勝負をかける。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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