“投高打低”の西武、3年ぶり優勝のキーマンは 辻監督が切望する2選手の復調

西武・辻発彦監督【写真:小林靖】
西武・辻発彦監督【写真:小林靖】

首位・鷹と0.5差の2位ターンも、チーム打率はリーグ5位の.226

 昨季最下位に終わった西武が今季前半を終え、首位ソフトバンクに0.5ゲーム差の2位につけている。今季の獅子は例年とは逆の“投高打低”。辻発彦監督が3年ぶりのリーグ制覇を狙う上で熱望しているのが、外崎修汰内野手と来日1年目のブライアン・オグレディ外野手の復調だ。

 球宴前最後の試合となった24日の楽天戦(ベルーナドーム)。辻監督は外崎を5月27日・DeNA戦以来2か月ぶり、今季5度目の「1番」に、オグレディを「8番・左翼」で4試合ぶりのスタメンに起用した。試合は2-9で完敗したが、4点ビハインドの3回には先頭のオグレディが右翼線を破る二塁打で出塁し、外崎が1死後に左翼席へ6号2ランを放って、本拠地のスタンドを沸かせるシーンがあった。外崎自身も「感触はめっちゃ良かったです」と留飲を下げた。

 24日現在、西武のチーム打率はリーグ5位の.226。開幕当初から故障者や新型コロナウイルス感染者が続出したこともあって、山賊打線の本領を発揮できていない。そんな中、外崎はレギュラー陣で唯一人、1度も戦列を離れずにシーズンを送り、二塁守備では相変わらず抜群の守備範囲でチームの危機を救ってきたが、打撃は打率.218と不振を極めている。辻監督はこの日、「このメンバーで行こうとなって、さて1番を誰にしようかと考えたら外崎になった」と説明したが、なんとかして復調のきっかけをつかんでほしいという思いがうかがえた。外崎は今季、9番以外の全打順を経験し、1番では打率.286(21打数6安打)。8番と並んで最も成績がいい。リードオフマン不在のチーム事情もあるだけに、外崎の1番は上策かもしれない。

 一方、オグレディは性格を含めて評価が高い。辻監督は「スタメンから外すとふてくされる外国人選手もいるけれど、オグレディはちゃんと練習をするし、ベンチでも一生懸命応援するし、活躍した選手のところに行ってハイタッチを求めたりね。そういう光景を見ると、うれしく思います」と話す。打率は.228と低迷しているが、12本塁打は本塁打王争いを独走中の山川に次ぐチーム2位。リーグでも5位にランクされている。指揮官は「今はちょっと苦しんでいるけれど、チームが前半戦中盤に踏ん張れたのはオグレディの活躍があったからこそ。必要な選手です」と称賛する。

 西武打線では、これまで1人で気を吐いてきた形の山川が7月に入って月間打率.188と調子を落としている。辻監督は「本当に、山川が打てないと勝てないという時期があった。チームにとって大きな働きだった」と振り返りつつ、「好不調の波は必ずある。山川が打てない時には他の選手が打ってバックアップすることが理想。バランス良くやっていけるチームがシーズンを安定して戦える」と言う。優勝の行方は外崎、オグレディをはじめ、山川以外の野手陣の奮起にかかっているのかもしれない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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