来秋ドラフト目玉候補が“大舞台”で2年連続弾 元燕戦士の19歳次男が見せたスター性
度会博文氏の次男・隆輝はミキハウス戦で1発含む2安打2打点
ENEOSの度会隆輝(わたらい・りゅうき)外野手が25日、東京ドームで行われた都市対抗野球大会2回戦のミキハウス戦に「6番・右翼」で出場。2回に先制タイムリー、3回に右翼席へソロ本塁打を放ち、4打数2安打2打点の活躍でチームの準々決勝進出に貢献した。元ヤクルト内野手で、現在は「東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミー」のヘッドコーチを務めている度会博文氏の次男で、右投げ左打ちのスラッガー。高卒2年目でドラフト解禁は来年だが、プロ向きのスター性を垣間見せた。
抜群のセンスが光った。両軍無得点で迎えた2回無死三塁で第1打席に入った度会は、初球のボール気味の高めのストレートをあえてスイング。センター前に弾き返し、チームに先制点をもたらした。「ボール球でしたが、自分としては確実にヒットにできるコースに来たので、振りにいきました」と事もなげに言い切った。
ホームランも初球だった。3回2死走者なしで第2打席に立つと、第1打席と同じミキハウス先発の右腕・高橋康の変化球が高めに浮いたところを逃さず、右翼席中段へ運んだ。興奮気味にダイヤモンドを1周する際、一、二塁間で思わず飛び跳ね、三塁コーチとタッチを交わす瞬間にもジャンプ。喜びを全身で表現した。
「第1打席でストレートを打てたので、次は変化球が来ると読めていました。予想通りの球をイメージ通りに打てたので、喜びがあふれ出てしまいました」と試合後には盛んに照れていた。