「性別で分けるわけではない」 ポニー全国大会“女子の部”開催の目的は?

選手たちも感慨「『ガチ』の中に気楽さがあった」

 選手たちにとっても、ルミナスポニーの存在がモチベーションになっていた。昨年5月に創部したポニー市川南マリーンズの平古場結花さんは「男子に負けず、厳しい環境で野球をしたい」とポニーリーグに入団を決意。しかし、体格や筋力の差に悩んでいた。

「どうしても力負けしてしまい、一時は野球を続けるか迷っていました。女子の部が決まってやる気にもなったと思います」と山本芳洋監督は振り返る。「常に悔しい思いがあった」と明かした平古場さんも「今回のような試合を組んでくれて嬉しかったです。とても前日から緊張していました」と笑った。

 試合は完敗だったが、選手たちは“女子野球”を感じたようだった。1安打1盗塁で敢闘賞を受賞した北千葉ポニーの安藤弥怜さんは「男子は『ガチ』って感じだけど、女子だけのチームは『ガチ』ではありますが、その中に気楽さがあった」と表現。「高校では女子硬式野球部で甲子園を目指したい」と誓った。

 男子たちに交じって野球をする覚悟を決めたルミナスポニーの選手たち。結果は0-16だったが、笑顔があった。光り輝く次のステージを探す大きなきっかけになったようだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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