阪神、最大借金「16」から大逆転Vは可能か? 専門家がキーマンに挙げる選手とは

阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】
阪神・佐藤輝明【写真:荒川祐史】

4番の佐藤輝はここまで94試合に出場し、打率.274、15本塁打54打点

 1番に座る中野、3番に定着した近本の状態が良いだけに「打線に繋がりが出てきたので、佐藤輝の出来次第で得点力が変わってくる」と言う。ここまで佐藤輝は主に4番打者として全94試合に出場し、打率.274、15本塁打54打点をマークしている。ルーキー時代の昨季のような“大不振”に陥ることなく安定した成績を残しているように見えるが、得点圏打率は.234と物足りない。

「状態は悪くないが、めちゃくちゃ良いわけでもない。チームの4番としては“普通”の状態が続いている。マイナスに捉える必要はないが、もう1つ状態が上がっていけば、ビッグイニングを作ることができる。安定している大山と佐藤輝に一打が出れば、投手陣が良いだけに試合序盤で相手の戦意を喪失できるはずです」

 過去にはメークドラマ、メークレジェンドを達成した巨人のように大逆転優勝を成し遂げたチームもあるが、今年の阪神に“奇跡”は起こるのか?

 野口氏は「数字上ではヤクルトが断トツ有利なのは揺るがない」と前置きしつつも「歴史的にみても、大きなゲーム差をひっくり返すことは実際にあった。今年もコロナ禍。どのチームもいつ主力が離脱するか分からない。下から追いかけるチームは、最後まで諦めることなく首位を追いかけるべき」と語る。

 阪神はリーグ再開後は本拠地・甲子園で首位ヤクルトとの3連戦。奇跡の大逆転Vに向けて注目のカードになりそうだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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