大勢、湯浅が争うセ、パは“本命不在”も「2年目以降」に存在感 今季の新人王争い

日本ハム・今川優馬、ソフトバンク・柳町達、西武・水上由伸(左から)【写真:荒川祐史】
日本ハム・今川優馬、ソフトバンク・柳町達、西武・水上由伸(左から)【写真:荒川祐史】

パで注目すべきは「育成出身」「2年目以降」

 パ・リーグで新人王レースの中心となっているのは、入団2年目以降の選手だ。その中でもソフトバンクの3年目、大関友久投手の働きがめざましい。先発ローテーションの一角を占め17試合に登板し6勝5敗、防御率2.70。後半戦しだいでは2桁勝利も望めるところにいる。仙台大から育成選手で入団した左腕に、栄誉は与えられるだろうか。

 リリーフで注目なのは西武の2年目、水上由伸投手。こちらも育成出身だ。昨季は29試合に投げたとはいえ、投球回数は27イニングにとどまり新人王の資格(投手は30イニング登板以下)を残した。ここまで40試合で3勝1敗22ホールド、防御率0.69という素晴らしい成績で勝ちパターンの一翼を担う。

 打者では日本ハムの2年目、今川優馬外野手が6月下旬から約1か月の2軍生活があったものの、48試合に出場して打率.254、8本塁打。前半戦最終カードのロッテ戦では満塁弾を含む2試合連続本塁打しており、2桁に乗せてくる可能性も高そうだ。

 また、ソフトバンクの柳町達外野手も3年目ながら、昨季までの1軍打席が規定ギリギリの「60」で資格あり。ここまで70試合で打率.292を残している。

 ルーキーでは日本ハムの北山亘基投手が、すでに35試合に登板し3勝5敗7セーブ、7ホールドと大車輪の活躍。開幕投手を任され、序盤戦は抑えを務めた。一時は疲れが見えたもののこれから成績を伸ばしてくるなら可能性がありそうだ。

(Full-Count編集部)

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