「手が付けられない打線」 阪神の大逆転Vは? 専門家が期待する「勝負の9月」
「阪神にとってはチャンス。2勝1敗じゃなく、3連勝を目指さないといけない」
前半戦は最大「16」の借金を返済。勝負をかける後半戦は、最初のカードで首位ヤクルトと対峙。前日(29日)は12安打6得点の完封、この日も9安打7得点と勢いは止まらない。これまで課題だった下位打線もロドリゲスがポイントゲッターとなり、2戦で3安打3打点と役割を果たしている。
4回に5点を奪った場面は3四球を選び、梅野が初球を叩き2点タイムリー。中野、島田も2球目を弾き返すなど迷うことなく積極的にバットを出していった。充実した戦いぶりに「前半戦の負けが込んでいた不安な動きは見当たらない。まだ、試合数がある、ないと言っていいか分からないが勝負は9月。そこに向けてどれだけ頑張れるか。今の状態が続けばAクラス、首位のヤクルトにも近づける可能性がある」と指摘する。
コロナ禍もありヤクルトも本調子とは言えないが「阪神にとってはチャンス。2勝1敗じゃなく、3連勝を目指さないといけない。3つ(白星を)取ることができれば、今後もいい戦いができる」と新井氏。首位ヤクルトとは7月4日に最大17ゲーム差を付けられていたが、1か月足らずで1桁の9ゲーム差に。開幕当初から見違えるチームに変貌したタイガースの逆襲が始まった。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)