「台湾の山田哲人」が“暴力猿打線”を牽引 悲願の前期V、楽天モンキーズの強さ

歓喜に沸くナイン【写真提供:(C)CPBL】
歓喜に沸くナイン【写真提供:(C)CPBL】

ハーラートップ8勝のコービーや防御率2.20の黄子鵬ら先発陣が安定

 楽天モンキーズの前期の戦いぶりに話を戻そう。「暴力猿打線」と呼ばれる強力打線が売りのチームである楽天は、公式球の反発係数低下を受け、今季、各チームが外国人野手を獲得した中で唯一、外国人選手を投手のみで揃えた。

 林泓育、陳俊秀、朱育賢の主砲3人の調子が今ひとつだったが、前期打率.350、8本塁打、52打点で打撃3冠王となった「台湾の山田哲人」の異名を持つ林立、そして打率3位、リーグトップの16盗塁と今季ブレークした成晉らがチームを牽引。伏兵も活躍し、リーグ随一の打線を構成した。

 投手陣もハーラートップ8勝のコービー、6勝1敗で防御率2.20の黄子鵬ら先発陣が安定。ローテ陣で7割近い勝率をあげたほか、ホールド数トップ2の陳禹勳と朱俊祥、リーグトップ17セーブで防御率0.97をマークした守護神ヘーゲンズなどブルペン陣も踏ん張り、防御率は2.92とリーグ唯一2点台を記録した。怪我新型コロナで長期離脱した昨年のドラフト組や、元ロッテの陳冠宇や元メジャーの曾仁和が後期に期待通りの働きをすれば、投手陣はさらに盤石となるだろう。

曾豪駒監督は涙にじませ「ようやく手に出来た」

RECOMMEND