甲子園V大本命、大阪桐蔭が挑む“歴史的偉業” 府大会は54得点、1失点で無双突破

大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:中戸川知世】
大阪桐蔭・西谷浩一監督【写真:中戸川知世】

大阪桐蔭は2012年、2018年に続いて3度目の春夏連覇を目指す

 第104回全国高校野球選手権大会は出場49校が7月31日に全て出揃い、8月6日に開幕する。最大の注目は大阪桐蔭が3度目の春夏連覇を達成できるかだろう。高校球界をリードする同校の戦いに注目が集まる。

 大阪桐蔭は優勝した今春の選抜大会後、春季近畿大会決勝で智弁和歌山に現チームとして公式戦初黒星を喫した。しかし、今回の大阪大会は7試合で計54点、1失点と圧倒的強さを発揮。満を持して2年連続12回目の聖地に乗り込む。

 今大会も優勝すれば、甲子園春夏連覇は2012年、18年に続いて3度目となる。春夏連覇は他に作新学院(1962年)、中京大中京(1966年)、箕島(1979年)、PL学園(1987年)、横浜(1998年)、興南(2010年)の6校が達成しているだけ。ただ1校複数回達成している大阪桐蔭が空前の記録に挑む。

 昨年秋の明治神宮大会も初優勝を飾っており、現チームとして“3冠”に挑むことになる。過去に同じパターンで3冠を手にしたのは松坂大輔投手を擁した1997-98年の横浜だけ。史上2校目の快挙もかかる。

 優勝回数でも戦前からの強豪校に肉薄している。今回も頂点に立てば選手権6回目の優勝となり、歴代2位の広島商に並ぶ。1位は中京大中京の7度だ。春夏通算では歴代2位の9回(春4回、夏5回)優勝しており、今回優勝なら1位の中京大中京の11回(春4回、夏7回)に1差となる。

 西谷浩一監督は歴代2位の春夏甲子園通算61勝(11敗)をマークしている。優勝するには1回戦から出場なら6勝、2回戦からなら5勝を積み重ねることになり、歴代1位の高嶋仁氏(智弁学園と智弁和歌山で指揮)がマークしている68勝(35敗)に接近する。1991年夏の夏初制覇を経て、2008年夏の2度目Vから驚異的な結果を残している大阪桐蔭が甲子園の歴史を大きく塗り替えようとしている。

(Full-Count編集部)

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