投手コーチの「あと1イニング」に発奮 5年ぶり2桁勝利、ダルビッシュが見せた気概

5回1死一二塁で、一発浴びていたロジャースを併殺に仕留めた

 5回表、1死から2連打を許し一、二塁の場面で打席に迎えたのは同点の一発を浴びている4番ロジャース。1球で術中にはめる。本塁ベースの右前で止まりかけた打球を捕手ノラが好判断で対処。素手でつかみ迷うことなく三塁へ送球。カバーのマチャドがノーステップで一塁へ転送し曲芸的なリレーで“2-5-3”の併殺に仕留めた。

「(やった経験は)ないとは思うんですけど。ただ、あれは、頭にあったんです。あのバッターはツーシームがすごく苦手。自分のところにはワンチャンスで弱い打球が来る可能性も考えていましたが、あそこまでキャッチャーの目の前はなかなかないのでビックリしました」

 表情を和らげたダルビッシュが続けた。

「シンカー(ツーシーム)だったんですけど、シンカーで一番楽しいところはああいうところなので、よかったです」

 この日最少の11球で切り抜けると、ニエブラ投手コーチから6回の続投が許された。

「自分が6回を最低でもいければ、2試合目の戦術は大きく変わってくる」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY