辻監督は「1ミリも思っていない」謙遜も…大混戦をパ抜け出す西武の“安定感”
平良への信頼揺るがず「もっともっと自信を持っていいと思います」
辻監督は「いろいろ悩んだ時期もあったけれど、あれだけ強い球があるわけだから、やっぱり相手は嫌がっている。相手が必死でやっても前に飛ばせない状態に、もっともっと自信を持っていいと思いますよ。こっちのベンチも、平良の真っすぐが打たれたらしようがないというくらいに思っている。だからこそ変化球も生きるしね」と背中を押す。
西武のブルペンには他にも、防御率1.48の森脇亮介投手、同1.46のボー・タカハシ投手、同1.82の左腕・佐々木健投手らが控えているのだから恐れ入る。そこに守護神・増田も戻って来る。この日は、カーミニークフィールドで行われた2軍のイースタン・リーグ・ロッテ戦の9回に登板し、2者連続三振に仕留めた後、2者連続二塁打で1点を失ったが、辻監督は「もう投げられればいい」と意に介さず、5日のロッテ戦からの1軍復帰を示唆した。
3日現在、首位の西武は2位タイのソフトバンク、楽天に今季最大の2.5ゲーム差をつけた。稀に見る大混戦の優勝争いから、抜け出しつつあるのか。辻監督は「そんなこと、1ミリも思っていない。必死です」と首を横に振ったが、これだけリリーフ陣がそろっている以上、大崩れすることは考えられない。獅子の安定感は群を抜いている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)