「一番いい球だった」のに…大谷翔平は軽々と先制23号 被弾の敵軍右腕は脱帽
元エンゼルス指揮官は改めて大谷の非凡さを目の当たりに
■アスレチックス 8ー7 エンゼルス(日本時間5日・アナハイム)
エンゼルス・大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地でのアスレチックス戦に「2番・指名打者」で出場し、今季5度目となる1試合2発を放った。チームは7本塁打ながらまさかの敗戦となったが、やはり際立った二刀流の存在感。試合後、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は「今日は彼にとって打撃面で素晴らしい一日だった」と脱帽した。
もちろん勝利で終わるのが一番だが、改めて凄さを見せつけた。登板から一夜明けた一戦で、初回からいきなり先制23号ソロ。外角の球をパワーで逆方向に持っていった。さらに7回には、見逃せば完全ボールの悪球を仕留めて24号ソロ。空砲にはなったものの、強烈な2発だった。
先制弾を浴びたアスレチックスの先発右腕ポール・ブラックバーンは「(エンゼルスから)4発浴びた中で、あれが一番いい球だった。いいスイングをしていたね」と敵ながらあっぱれ。元エンゼルス監督で、2019年に大谷と共に戦ったオースマスベンチコーチは「彼は万能で、球界最高の選手」とあらためて非凡さを目の当たりにしたようだった。
チームはメジャータイ記録の「1試合でソロ7発」と打ちまくったが、相変わらずの投壊で8失点。勝利に結びつかない分、余計に大谷の奮闘ぶりが強調された格好となった。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)