年俸20億円“ジーターの後継者”が解雇 TJ手術で低迷、打率.198の新人に定位置奪われる

フィリーズからリリースされたディディ・グレゴリアス【写真:Getty Images】
フィリーズからリリースされたディディ・グレゴリアス【写真:Getty Images】

ヤンキースの主力として活躍したグレゴリアスはフィリーズから放出された

 フィリーズは4日(日本時間5日)、ディディ・グレゴリアス内野手をリリース(自由契約)したことを発表した。ヤンキースの主力として5年間に渡って活躍した強打の遊撃手も、フィリーズでの3年目となる今季は不振。2021年から2年2800万ドル(約37億7600万円)で再契約を結んでいたが、63試合に出場して打率.210、1本塁打にとどまり、契約を残して退団となってしまった。

 トレード期限の最終日にノア・シンダーガード投手らを獲得するなど積極的な補強を見せたフィリーズが、32歳の遊撃手を放出する決断を下した。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、右手人さし指の骨折で戦列を離れているジーン・セグラ内野手が60日間の負傷者リスト(IL)から復帰する動きに伴い、アクティブロースターと40人枠の両方に空きを作るためリリースに至ったとしている。

 また、MLB公式サイトはこれによって新人のブライソン・ストット内野手が遊撃手のレギュラーになったと伝えた。記事によると、ロブ・トムソン監督代行が「難しい決断だったが、適切な判断だと思う。万能な選手たちがたくさんいる。彼(グレゴリアス)は遊撃手として非常にいいプレーを今までにしてくれたので、酷い選手という意味ではない。普段の打撃ができなかっというだけのこと」と状況を説明している。ストットは今季76試合に出場して打率.198、7本塁打の成績を残している。

 ダイヤモンドバックスで頭角を現したグレゴリアスは、2014年に引退したデレク・ジーターの“後継者”として三角トレードでヤンキース入り。2015年から19年までレギュラーを務め、5年間で97本塁打を放つなど強打の遊撃手として活躍した。2019年12月にはFAでフィリーズ入りし、2021年から2年2800万ドルで再契約を結んでいた。一方で、2018年10月にトミー・ジョン手術を受けると成績が下降。短縮シーズンだった2020年には全60試合に出場して打率.284と復活の兆しを見せたが、昨季は打率.209、今季はここまで.210だった。今季の年俸は1525万ドル(約20億5700万円)とされている。

(Full-Count編集部)

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