39歳バーランダー、来季“34億円”確定も拒否? 米メディア予想、史上最高年俸「狙う」

4日(日本時間5日)に行われたガーディアンズ戦で15勝目を挙げたアストロズのジャスティン・バーランダー【写真:ロイター】
4日(日本時間5日)に行われたガーディアンズ戦で15勝目を挙げたアストロズのジャスティン・バーランダー【写真:ロイター】

バーランダーは選手オプション行使条件の130投球回に到達した

 アストロズのジャスティン・バーランダー投手は4日(日本時間5日)に行われたガーディアンズ戦で6回無失点と好投し、15勝目をマーク。今季投球回を130イニングとし、自身が権利を持つ年俸2500万ドル(約33億7500万円)の来季契約オプションの条件をクリアした。15勝(3敗)と防御率1.73はメジャートップ。一昨年に受けた右肘のトミー・ジョン手術から復活した今季、圧倒的な投球を見せる39歳右腕はこのオプションを破棄してFAとなり、2500万ドルを上回る契約を結ぶのではないかと米メディアは伝えている。

 MLB公式サイトによると、バーランダーはガーディアンズ戦後に今季投球回が130回に到達したことについてコメント。契約交渉中に球団オーナーのジム・クレーン氏が「選手側の選択権は130イニングを条件にしたいと言ってきた」とし、「2023年は選手が(契約を)選べばいいだけの条件を希望したが、向こうが130イニングと言ってそうなった。自分のピッチングスタイルに合った妥当な数字だと思った」と述べた。

 メジャー通算241勝を挙げ、サイ・ヤング賞を2度受賞している右腕は2019年春、20年からの2年総額6600万ドル(約89億円)の契約をアストロズと結んだ。しかし右肘を痛め手術した影響で同年は1試合登板、昨年は全休。FAとなった昨年オフに1年2500万ドルでアストロズと再契約し、その際に「130回到達で翌23年に年俸2500万ドルを得られる」選手オプションもつけられていた。

 米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によると、バーランダーはこのオプションを行使しない見込み。「年平均でこの額を上回る契約を得られる状況にあるので、権利を手放す方向に傾きつつある。今後故障したり、残り数か月で突然不振に陥ったりしない限り、FAになればアストロズが保障している2500万ドルを上回る契約を得られるだろう」と記事は解説する。

 問題になるとすれば、来年2月20日に40歳になる年齢で「年ベースは巨額だが、短期契約となるだろう」と推測する。その際の比較対象となるのは昨年12月にメッツと3年総額1億3000万ドルの契約を結んだマックス・シャーザー投手。年平均ではメジャー最高額の4333万3000ドル(約58億5000万円)となる。バーランダーの代理人はこの記録“更新”を狙うようで、このままバーランダーの防御率が1点台で終われば強気でいくだろうとも。例えシャーザーの額には届かなくても、「年平均で歴代2位の3600万ドル(約48億6000万円)は射程圏に思える」としている。

 アストロズの地元紙「ヒューストン・クロニクル」の番記者チャンドラー・ローム氏が自身のツイッターでオプション行使の権利を得たことを伝えると、ファンは反応。「彼には(2500万ドルより)もっと価値がある」「2500万ドルは格安だ」「彼は4000万ドル(約54億円)を稼ぐ選手のように見える」「クレーン(オーナー)は彼の望む額を与えるべき」とコメントを寄せている。

(Full-Count編集部)

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