「あとは任せると伝えたい」 京都国際・森下が笑顔でライバルに託した日本一の夢

小牧監督「もう少し、いい状態で投げさせたかった。初日なので彼の経験値にかけた」

 選抜後に痛めた左肘は万全ではなかった。試合後は肘の張りを感じたようで「(影響は)多少はあったかもしれない。(状態は)70%ぐらい」と吐露。それでも、涙はなく、グラウンドでは常に笑顔を絶やさなかった。「甲子園の舞台を楽しむことを一番に考えたので、自然と笑顔が出た」と充実した表情を見せた。

 小牧憲継監督もエース左腕が本調子でないことを感じていたが「もう少し、いい状態で投げさせたかった。初日なので彼の経験値にかけた」と、説明し「この経験は上の世界で生かしてくれる。ここで終わる選手じゃない」と今後の活躍に期待を込めた。

 プロ12球団のスカウトが熱視線を注がれる森下は「上の世界でやりたいと思うので、プロ1本でいくと思う」と、きっぱり。夏ベスト4、コロナで出場辞退、左肘の故障――。高校3年間で酸いも甘いも経験した左腕は、次なるステージに挑む。

(Full-Count編集部)

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