元中日投手の父が叶えられなかった夢のマウンド 甲子園で躍動した2人の高校球児

父の偉大さを実感「こういう場面で何試合も投げていたことに尊敬しました」

 第2試合では、父と同じ“9回のマウンド”に上がった右腕がいた。プロ野球記録の通算1002登板、通算407セーブを持つ元中日・岩瀬仁紀氏を父に持つ法樹投手だ。12点リードの最終回に2番手としてマウンドにあがると、最速144キロの直球を武器に1イニング無失点で試合を締めた。

 背番号「10」を付けて念願の甲子園デビューを果たし「点差があったので、楽に投げられた。(同じ抑えで9回)そこは少し意識していた。必ず抑えて勝ちたいと思いました」と充実した表情。

 中日の黄金期を支え、数々の修羅場をくぐり抜けてきた父の偉大さを感じたようで「球場に入った時にこれだけ観客がいるのは初めてだった。こういう場面で何試合も投げていたことに尊敬しました」と、思いを口にしていた。

 初戦を突破した両チームは12日に行われる大会7日目の第2試合で対戦する。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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