1か月連敗知らずの阪神、シーズン終盤への“準備”に専門家「ミラクルも見えてくる」

開幕当初は不振だったケラーは「日本球界に対応しようとする姿が感じられる」

 先発のガンケルが4回5失点で降板したが、その後は5人の投手リレーで無失点。その中でもケラーは伸びのある直球、フォークを武器に開幕当初とは別人の姿を見せている。「開幕は球速は出ていたが“嫌な真っすぐ”じゃなかった。カーブに頼りすぎて日本人打者は苦にしなかった。それが、今は真っすぐの質が上がり、フォークも覚えた。日本球界に対応しようとする姿が感じられる」と野口氏。

 苦手の広島から今シーズン初のカード勝ち越し。さらに、チームが連敗したのは7月1日の中日戦(バンテリンドーム)での4連敗が最後。7月2日から1か月以上も連敗知らずと後半戦は安定した戦いを見せている。

「もちろん、投手陣の踏ん張りも大きいが点を取らないと勝つことはできない。好調だった上位打線に下位打線にもロドリゲスが入って印象に残る活躍を見せている。ようやく投打が噛み合ってきた。この先も打線が打てない時期が必ずくる。そういう時に投手が頑張る。いい方向に循環していけば、ミラクルも見えてくるのではないか」

 先発、リリーフを含めた盤石の投手陣に、得点力を上げてきた下位打線。夏場を迎え連敗知らずのタイガースはどこまで勢いを持続できるか注目だ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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