「何かを起こしてくれる、雰囲気を持っている」DeNA三浦監督が称える大田泰示の魅力

DeNA・大田泰示【写真:荒川祐史】
DeNA・大田泰示【写真:荒川祐史】

10日の阪神戦では8回に勝ち越し劇の口火を切った

■DeNA 3ー0 阪神(10日・横浜)

 DeNAは10日、本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神戦に3-0で競り勝ち、虎を抜いて2位に浮上した。8月に入ってから6勝1敗の快進撃を続けているチームで、移籍1年目の大田泰示外野手が抜群の存在感を発揮している。三浦大輔監督が「何かを起こしてくれるのではないか──大田泰示はそういう雰囲気を持っている」と評するほどだ。

 この日のお立ち台には決勝打を放った牧と、先発して8回無失点の快投を演じた浜口が呼ばれたが、三浦監督は試合後の会見で、その2人にも増して大田の働きを絶賛した。「記録はエラーでしたが、一生懸命走って、ベンチに火をつけてくれたというかね。盛り上げてくれたと思います」と言った。

 0-0で迎えた8回だった。「2番・右翼」で約1か月ぶりにスタメン出場していた大田は、2者走者なしで打席に入ると、それまでチームが5安打無得点に抑えられていた阪神先発・伊藤将に対し、バットの先に当てながらもしぶとくピッチャー返し。回り込んだ二塁手・山本がファンブルし「エラー」が記録されたが、貴重な出塁を果たした。これが続く佐野の左前打、牧の勝ち越し適時打、宮崎の適時打へとつながり、敵失も絡んでこの回3点を奪った。

 決勝点の口火となっただけではない。2回の守りでは、1死一塁で阪神・陽川が放った飛球をフェンスに激突しながら好捕。さらに、飛び出していた一塁走者を強肩発動のノーバウンド送球で刺し、併殺に仕留めた。これも試合の流れを引き寄せる上で、ビッグプレーだった。

ヤクルトと7月3日の17.5ゲーム差から8ゲーム差まで縮めた

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