DeNAは“奇跡への扉”を開けるか 最大17.5差→7ゲームに縮め燕と直接対決3連戦へ

先発投手陣に生まれつつある相乗効果

 この3連戦は、初戦の9日にエースの今永昇太投手が9回2失点完投勝利。翌10日には浜口遥大投手が8回無失点の快投を演じ、先発左腕3人の奮投が勝因となった。三浦監督は「どの投手も走者を出しながら、攻め続けたのがよかった。一打同点というような緊迫する場面もあったが、そこでも逃げなかった」とうなずいた。石田が「3人はいいライバルであり、いい仲間。負けられないという気持ちでやっているし、まだまだ上を目指したい」と明かすように、ここにきて相乗効果も生まれつつある。

 三浦監督は「そういう気持ちは、みんなが持っているはず。これで、明日の先発投手にもプレッシャーがかかりますね」とニヤリ。というのも、12日のヤクルト第1ラウンドの先発には、チームトップの8勝を挙げている大貫晋一投手が控える。昨季はリーグワーストの4.15に沈んだチーム防御率が、今季は11日現在2位の3.44。投手陣はいつの間にかたくましさを身につけ、いい流れができている。

 8月に入ってから7勝1敗のDeNAとは対照的に、首位ヤクルトは巨人、広島に連続で3タテを食らい6連敗中。時の勢いは明らかにベイスターズにある。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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