村上宗隆の弟が2長打も「兄は簡単に超えられない」 打棒爆発に「吹っ切れたのかな」

6回に三塁打を放った九州学院・村上慶太【写真:共同通信社】
6回に三塁打を放った九州学院・村上慶太【写真:共同通信社】

前日には兄から「楽しんで来い」とメッセージ、2長打2得点と貢献

 第104回全国高校野球選手権は13日、甲子園球場で大会第8日を行い、ヤクルト・村上宗隆内野手の弟・慶太内野手(3年)擁する九州学院(熊本)が帝京五(愛媛)に14-4と圧勝した。前日には兄から「甲子園は最高の場所やし。楽しんで来いよ」とメッセージをもらって、2長打2得点の活躍。「プレーしていくごとに、楽しさが増しました」と振り返った。

 この日「4番・一塁」で出場した村上は、“ヤクルトタオル”をベンチに持参し、聖地に足を踏み入れた。初回に適失で出塁し得点。2打席目は見逃し三振、3打席目は右飛に倒れたが、6回1死で迎えた4打席目、坂本大悟投手(3年)のチェンジアップをすくい上げた。右翼手が飛び込んだが捕球できず三塁打に。このヒットを皮切りにチームはこの回も4得点。村上は8回にも左翼フェンスを直撃する二塁打を放った。

 兄・宗隆は九州学院が甲子園行きを決めた5日後、7月31日に甲子園で行われた阪神戦から8月2日の中日戦にかけ、プロ野球史上初の5打席連続本塁打を放った。さらに12日の広島戦では史上最年少の40号を記録。村上は「(自分が)甲子園決めた後にお兄ちゃんが良く打っているので、吹っ切れたのかなと思った」と笑顔だった。

 同校OBの宗隆は1年生の2015年夏の甲子園で、初戦の遊学館(石川)戦に「4番・一塁」で出場したが、無安打に終わり、チームも3-5で敗れた。この日、九州学院は19安打14得点と圧勝。村上は2長打を放ち、個人成績でも“兄超え”を記録したが「そんな簡単に超えられるものじゃない。実力として超えられるように」と気を引き締めていた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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