薬物違反のタティスJr.に同僚失望「2回目だ。学んでくれ」 指揮官は「大打撃だ」
無給での80試合停止処分で来季の開幕にも影響を及ぼすことになる
MLB機構は12日(日本時間13日)、パドレスのフェルナンド・タティスJr.内野手がMLBの共同薬物防止・治療プログラムに違反するパフォーマンス向上薬であるクロステボルの検査で陽性反応を示したことを受け、無給での80試合出場停止処分を受けたと発表した。スター選手のまさかの失態に、同僚たちからは失望の声が上がった。
米全国紙「USAトゥデイ」によれば、この日のナショナルズ戦前にAJ・プレラーGM、ボブ・メルビン監督が選手たちにタティスJr.の処分について伝えたという。タティスJr.はオフのバイク事故で左手首を骨折して手術した影響で、今季はここまで出場がないだけに、マニー・マチャド内野手は「彼は1年中ずっとチームの一員じゃなかった。彼抜きで私たちはここまでこの位置までやってきた。私たちは彼が復帰して、チームに火をつけてくれることを願って待っていた」とガッカリ。それでも「私たちには、望むところまでいけるだけの選手が揃っている。トレード期限で私たちはチームを補強し、以前よりもかなり良いチームを作った」と自信をのぞかせた。
処分は来季の開幕にも影響を及ぼすことになる。マイク・クレビンジャー投手は「とてもガッカリだよ。彼に失望させられるのはこれで2回目だ。彼がここから学び、もう自分だけのことではないと学んでくれることを願っているよ」と成長を望んだ。
また指揮官は「私たちにとって大打撃だ。私たちは前を向かないといけない。トレード期限で補強をしていてよかった。私たちは(タティスJr.の出場停止があっても)まだ非常にいいチームを持っていると感じているし、チームとして不運にも対応しなくてはいけない」と話した。
(Full-Count編集部)