今の小学生は「型にはめ込まない」 日本一決定戦で松坂大輔氏が感じた“変化”

金銭的な負担が野球人口減少の一因に 松坂氏がサポート検討

 松坂氏は試合前のシートノックから両チームの動きをじっくり見ていた。内野手がシングルハンドや逆シングルで捕球し、ランニングスローも軽快にこなす姿に時代の流れを感じた。

「僕らの頃は何でも両手で捕らされていました。もちろん基本も大事で、何事も基本があってのことですが、いい意味で型にはめ込まない、こだわらない指導をしているのではないかと感じました」

 各打者の飛距離にも驚くと同時に、道具の進化も感じた。そして、「道具が変わった、イコールお父さん、お母さんが頑張っている。野球というスポーツはお金がかかるので、大変な思いをしながらサポートしている親御さんもいるのではないでしょうか」と指摘。自身や野球関係者が保護者をサポートすれば「野球をする子ども、野球をさせられる家庭が増えるかもしれませんね」と続けた。

 高校野球、NPB、MLBの歴史に輝かしい実績を刻んだ平成の怪物・松坂氏。令和の野球少年・少女のプレーを目の当たりにし、自身の原点を見つめ直す思いだったのかもしれない。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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