米国から帰国の侍J栗山監督「参った」 選手選考は“白紙”「ゼロに戻った」
メンバー選定は「年内には決めないと間に合わないことが多い」
来年3月に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控える侍ジャパンの栗山英樹監督が14日、10日間に及んだ米国視察から帰国し、東京都内で会見を行った。注目のエンゼルス大谷翔平投手については「米国のファンに本当に楽しみにされる選手になった」などと話した。一方、選手選考に関しては今回の視察により「ゼロに戻った」と明かし、メンバーは年内に決める考えを示した。
現地時間12日にエンゼルスタジアムで行われたエンゼルス対ツインズを観戦した栗山監督。大谷について「アメリカのファンにプレーを本当に楽しみにされる選手になったことを、肌で感じました。エレベーター係の人には『大谷をありがとう』と言われた」と明かした。選考については「個人的な感情は二の次なので」と多くを語らなかった。
パドレスのダルビッシュ有投手は「僕にとっては同じユニホームを着て戦った(大谷)翔平、有原とはまた別の意味で大きな存在」とも語った。日ハム監督に就任した2011年オフにダルビッシュはメジャーに。当時、面談した経緯もあるだけに特別な思いがあるようだ。
選手選考に関しては今回の米国視察で「参った。ゼロに戻った」と語る。「俺は来年2月のスタート直前ギリギリまで考えたいけれど、年内には決めないと間に合わないことが多いのではないかな」と見通しを示した。メンバーは今年中に決まる可能性が高そうだ。