2回3失点デビューは“及第点”か 高岸の初登板、元NPBの首脳陣たちはどう見た?

埼玉武蔵戦に先発した栃木・高岸宏行【写真:荒川祐史】
埼玉武蔵戦に先発した栃木・高岸宏行【写真:荒川祐史】

2回3安打5四球3失点で降板、試合後には「両軍優勝です!」とらしさも

 打たれた相手に拍手し、試合後は「両者優勝です!」と宣言……“らしさ”満載のプロ初登板だったが、投球は“ガチ”だった。独立リーグ・ルートインBCリーグ「栃木ゴールデンブレーブス」に加入したお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行投手が14日、栃木県総合運動公園野球場で行われた埼玉武蔵ヒートベアーズ戦でプロ初登板初先発。2回3安打5四球3失点でマウンドを譲ったが、すでに首脳陣の信頼を得ているようだ。

「課題はたくさん出た」と本人も言うように“いいピッチング”ではなかった。初回は1死三塁から暴投で失点。2回には先頭の青木玲磨外野手に中越え弾を浴び、さらに2死一、二塁で元楽天・片山博視内野手に右適時打を打たれ3失点でマウンドを降りた。それでも、今季最多の5021人が集まったスタンドには高岸のユニホームを着用したファンの姿も多く、1球投げるたびに歓声が起こった。

 2回の被弾後には、打った青木に詰めかけ、拍手で「ナイスホームラン」と称賛。試合後も「両軍優勝です!」「やればできる!」と持ちネタやポジティブな言葉が並んだ。“芸人・高岸”を常に忘れない姿勢の一方で、投球自体は“ガチ”だった。最速は140キロも計測し、スライダーやフォークも投げ、クイックも用い本気で抑えていた。曇りとはいえ、30度を超える気温の中、52球を投げ込んだ。

元巨人の寺内監督も評価「次の登板に向け、準備をしてほしい」

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