二刀流の大谷翔平はMVPを獲り続ける? MLB公式で激論も「ジャッジに価値」が優勢
「ジャッジが勝っても、大谷を“ぞんざいに”扱うことにはならない」
また、セイバーメトリクスが発展した現在では、あらゆるプレーが数値化されている。勝利にどれだけ貢献したかという評価さえ、WARという数値となって示されるが、カストロビンス氏は「私は単にWARの順位を基にMVP投票をするのは好きではありません」と前置きしたうえで、米データ会社ファングラフスの提供するWARが大谷の5.9に対してジャッジは7.3に及ぶと紹介。「僅差なわけではない」とジャッジのリードを主張。サラ・ラングス記者も「その議論で言うと、確かにジャッジが有利」とうなずいている。
ここでの議論の結論は「MVPはジャッジ」だ。カストロビンス氏は「現時点では、ジャッジがMVPを獲るチャンスは99.99%だと私は思っています。彼は明らかにリーグ最高の打撃能力を持つ選手です。彼が球界最高レベルのチームでプレーしているというのも、いい“おまけ”です」とし、ペトリエロ氏も「ジャッジが勝っても、オオタニをぞんざいに扱うことにはならないでしょう」としている。
また、今季の投高打低の状況下で本塁打を量産していることも、ジャッジに有利に働くとの見方がある。カストロビンス氏は「リーグ全体の本塁打率が2015年以降では最低という状況の中で、今のジャッジの活躍は素晴らしいものがあります」と指摘した。
最後にフーター氏が「もしシーズンが今日で終わったら、誰にMVP票を与えますか? 私はジャッジです」と呼びかけると、残る3氏もジャッジと断言。ただペトリエロ氏だけが「10月1週目までに、その状況が変わっている可能性もあると見ています」と状況はまだ変わると予測していた。
(Full-Count編集部)