4強進出の近江・山田、浅野の豪快弾に脱帽 「あの弾道ではいかないと…さすが」

近江・山田陽翔【写真:上野明洸】
近江・山田陽翔【写真:上野明洸】

山田は7回1/3を9安打6失点、右太もも裏がつったため右翼に回った

 第104回全国高校高校野球選手権大会は18日、準々決勝が行われ第2試合で近江(滋賀)が7-6で高松商(香川)を下し、2年連続ベスト4進出を果たした。4番・エースの山田陽翔投手(3年)は136球を投げ、7回1/3を9安打6失点。右太もも裏がつった状態になったため降板して右翼に回ったが、2番手の左腕・星野世那投手(3年)が後続を断った。

 最速149キロのプロ注目右腕・山田が苦しみながらもベスト4にコマを進めた。今大会ナンバーワンスラッガーの浅野翔吾外野手(3年)に一発を含む3安打を許し、7回1死一、二塁で打席を迎えた場面では申告敬遠の策を取った。8回のマウンドでは足を気にする仕草をし、一、二塁のピンチを迎えたところで降板した。

 多賀章仁監督によると、降板は太もも裏がつった状態になったため。8回1死で四球を与えたところで「限界かなと思って」と継投に踏み切ったことを明かした。また、申告敬遠については「山田自体も調子が悪かった」とし、「山田も勝負したかったと思いますが、あそこは指示を与えました」と決断の理由を明かした。

 試合後、山田は太もも裏の状態について「今はすごく落ち着いているので大丈夫です」と説明。浅野に146キロを本塁打されたことには「僕の投げミスではなく浅野くんの完璧なバッティング。あの弾道ではいかないと思いましたが、スタンドまで運ばれ、さすがだなと」と振り返った。

 申告敬遠については、本塁打を打たれた場面でも“打診”があったという。「申告敬遠するかと言われたんですけど、勝負させてください」と言ったことを明かした。

(Full-Count編集部)

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