年俸50億円のエ軍三塁手は「最悪の投資」 米メディア選出「もらいすぎベスト9」

鈴木誠也にポジションを譲った男も「今季はどん底に落ちた」

 同じように、この記事が最も投資利益率の低い遊撃手として挙げているのが、ディディ・グレゴリアス(フィリーズ)だ。年俸は1530万ドル(約20億7000万円)、WARは-0.6で、平均的な選手にも劣る数値だ。

 記事は「昨シーズン前にフィラデルフィアがディディ・グレゴリアスに与えた2年2800万ドル(約37億9000万円)の契約が、最近の野球史で最悪の短期契約の1つであることは間違いない」とすら述べている。新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年には60試合で打率.284、10本塁打を残したものの、昨季は103試合で打率.209、13本塁打。今季は63試合で同.210、1本に終わるとついに8月4日、フィリーズから放出されている。

 また、中堅手部門で名前が挙がったのは、鈴木誠也外野手に右翼のポジションを譲ったジェイソン・ヘイワード外野手(カブス)だ。年俸は2450万ドル(約33億1500万円)、WARはこちらも-0.7にすぎない。今季は6月30日に右膝の炎症で負傷者リスト入りしており、ジェド・ホイヤーGMは「来年はチームの一員として彼がチームにいることはないと思う」と語り、今季終了後に自由契約とするとを明かしたという。

 ヘイワードは2015年オフに8年総額1億8400万ドルの契約を結んでカブス入り。2016年と2017年にはゴールドグラブ賞を獲得したもの、昨季は104試合で打率.214。今季も右膝の怪我で離脱し、48試合の出場で打率.204、1本塁打10打点にとどまっている。記事はこの転落を「彼はいつも不調だったが、今年はどん底に落ちた」としている。

(Full-Count編集部)

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