51日ぶり白星も「悔しいです」 辻監督も“苦言”を呈した西武・松本の課題とは
5点リードの6回に連続四球「少し自分の中で焦った」
辻発彦監督は「ソフトバンク打線は、柳田、デスパイネの前に走者をためると痛い目にあう。その前の連続四球は、一番やってはいけないこと」と指摘。「いい球を投げていたのにね。慎重になり過ぎる性格なんだろうね」と惜しんだ。松本自身は「少し自分の中で焦ってしまったところもあったかな、と思っていて、これも反省点です」と振り返った。
最近5試合、試合をつくるも白星に恵まれていなかった。前回登板の11日・日本ハム戦では延長10回まで投げたが、清水にサヨナラ打を浴び3失点で敗戦投手となった。
昨季自己最多の10勝を挙げ、高橋、今井とともに“先発3本柱”の一角と期待された今季。5月には新型コロナウイルス陽性者と接触があったことから抹消され、約1か月戦列を離脱した。首位を走る西武の先発投手陣は、リーグ2位の9勝をマークしている與座、7勝の新外国人エンスらが牽引している格好で、松本としては久しぶりの勝利にも喜んでばかりはいられない心境だろう。
この日最速150キロを計測したスピードガン以上に伸びを感じさせるストレート、タイミングを外すカーブ、スライダー、カットボール、フォークを操る松本は、勢にいに乗っているうちは手が付けられない。大黒柱の働きが重要になるのは、シーズン最終盤のこれからだ。今ほど“もうひと皮”の脱皮が求められている時はない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)