最も高勝率だったのはどのユニホーム? 西武の“真夏の特別ユニ”を振り返る

西武・山川穂高(左)と森友哉【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高(左)と森友哉【写真:荒川祐史】

「ライオンズ フェスティバルズ」では例年特別ユニホーム着用

 ライオンズファンにはおなじみとなった夏の大型イベント「ライオンズ フェスティバルズ」。今年もさまざまな思いが込められたユニフォームと共に、熱い戦いが繰り広げられている。そこで、これまでのライオンズフェスティバルズの激闘の歴史と、ユニフォームのコンセプトを振り返りたい。

 2016年に始まった「ライオンズ フェスティバルズ」は、球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の歌詞「空青く、風白く、地は緑、炎の色の獅子を見た」をもとにした3部作ユニフォームからスタート。同年は「地は緑」より、球場の周りを囲む木々の緑が湖面に映り、エメラルドカラーやシルバーカラーにキラキラと移り変わる情緒豊かなその姿を、デザインに落とし込んだ。着用した試合の戦績は13勝15敗だった。

 2017年は歌詞の「炎の色の獅子を見た」から「炎獅子ユニフォーム」が誕生。「獅子(選手)の身体の中からメラメラと熱く燃え上がる情熱の炎を再現した」という言葉通り、獅子たちは熱い試合を展開し、59年ぶりの13連勝など20勝4敗という驚異の勝率を誇った。8月17日の最終戦では、栗山巧外野手が代打サヨナラ本塁打を打ってもいる。

 2018年は同じく歌詞の「空青く、風白く」から、ブルーを基調とし、白き風と無数のチャンピオンフラッグがデザインされた、「獅子風流(ししぶる)ユニフォーム」を制作。デザインコンセプトとして「“青空”のもとで選手たちが躍動、荒ぶる“白き辻風(つじかぜ)”が大きなうねりとなり、所沢の地にチャンピオンフラッグをたなびかせる」と掲げ、ファンへの誓いを込めた。戦績は13勝7敗1分。8月14日のオリックス戦では、初回の6失点を挽回し、延長10回に森友哉捕手がサヨナラ打を放つ熱い戦いを見せた。

 新たな時代(令和)においても王者であり続けるよう願いを込め、2019年は「令王(レオ)ユニフォーム」が制作された。伝統のライオンズブルーをベースに、チームの象徴であるライオンを融合。「Lion’s Pride」をコンセプトに2つのプライド(誇り、群れ)をイメージしたデザインとなっている。戦績は13勝10敗。7月19日の初戦では、中村剛也内野手の通算400号となるサヨナラ弾が飛び出している。

今夏はカーキ基調の「WILD WILDユニホーム」、首位を走る原動力?

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