判定覆るまでわずか数秒…ストライクとボールのチャレンジ制度が「気に入った」「酷い」

ロボット審判と呼ばれるストライクとボールのチャレンジ制度に賛否両論の声【写真:Getty Images】
ロボット審判と呼ばれるストライクとボールのチャレンジ制度に賛否両論の声【写真:Getty Images】

ストライクとボールのチャレンジ制が導入された3Aの試合が中継された

“ロボット審判”と呼ばれる自動ボールストライクシステム(ABS)が導入されたマイナー3Aの試合が20日(日本時間21日)にMLBネットワークの特別番組で中継された。相手チームのチャレンジでABSによる検証がなされ、球審の判定が覆る場面があった。ファンからは「長年これを待っていた」と肯定的な意見の他、「これは酷い。野球を台無しにするのはやめろ」と否定的な意見も寄せられている。

 MLBネットワークで中継されたのは、ホワイトソックス傘下3Aシャーロットとメッツ傘下3Aシラキュースの一戦。MLB公式サイトによると、この試合では投手が投球するまでの制限時間を設けた「ピッチクロック」、怪我軽減のための「一、二、三塁ベースの拡大」、そしてABSによる「ボールストライク判定チャレンジシステム」が導入されていた。

 チャレンジシステムの場合、球審がストライクとボールの判定をするものの、投手、捕手、打者はABSシステムに異議申し立てをする権利がある。両チーム1試合につき3度のチャレンジ権が与えられ、成功した場合はその権利をそのまま維持できる。審判はイヤーピースを着け、チャレンジがあった場合はすぐに映像解析システム「ホークアイ」のABSシステムによる判定を確認できる。球場の設備が整っていれば、観客もホークアイの映像を見ることができるという。メジャーでは早ければ2024年の導入も検討されている。

 MLB公式ツイッターは「ほんの数秒でボールがストライクに」と文言を添えて実際に判定が覆ったシーンを投稿。ファンからは「これは早い。気に入った」「かなり好き。完全なABSほどの抵抗もないはずだ」「待ってこれは天才だ……いますぐ導入してくれ」と歓迎する声や「試合の流れ全体を壊してしまう。(システムは)今のままで、よりよい審判を」という声もあがった。

【実際の映像】「ほんの数秒でボールがストライク」 捕手のチャレンジで判定が覆った瞬間

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