阪神、泥沼8連敗から4連勝できた理由 専門家が「底は抜けた」と期待する選手とは?

守護神・岩崎の投球に「ストレートは本来の球筋」「底は抜けた」

 その中でも4安打を放った大山の存在が大きいという。大山が不在の時は4番・佐藤輝のマークが厳しく「極端な言い方をすれば、相手はボールゾーンで勝負できていた。最悪、歩かせてもいい。だが、5番に大山が戻ってきたことでストライクゾーンで勝負しないといけなくなった」と指摘する。

 ここに3番を務めていた近本も近日中に復帰予定。近本の穴を埋めてきたロハス・ジュニアは8月3割を超える打率をマークし好調をキープしている。「近本が入ればチームの流れはどんどん良くなる。ロハスが好調で起用なら佐藤輝を三塁に回せばいい」。これにより、1番・中野、2番・島田、3番・近本、4番・佐藤輝、5番・大山、6番・ロハスと厚みのある打線が完成する。

 さらに、守護神・岩崎も復活の兆しを見せた。5点リードの9回に登板し、岡本和を二飛に抑えるなど1イニングを無安打無失点。「2戦連続の失敗から久しぶりの登板だが、今日だけの投球を見ればストレートは本来の球筋。90%は戻っている。体力的にも調子的にも底は抜けたと思います」と野口氏。

 22日からは2位・DeNAと直接対決が待っている。コロナ禍で苦しい戦いを強いられたが、戦力の整った猛虎がようやく反撃に出る時がきた。

(Full-Count編集部)

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