仙台育英・須江航監督、中学&高校で全国V 怪我防止、育成…高校野球も新時代へ

仙台育英・須江航監督【写真:編集部】
仙台育英・須江航監督【写真:編集部】

仙台育英学園秀光中経て2018年から仙台育英高で指揮、夏の甲子園で初優勝

 第104回全国高校野球選手権大会は22日、決勝戦が行われ仙台育英(宮城)が下関国際(山口)を8-1で下し、悲願の初優勝を飾った。同校OBで2018年から指揮を執る仙台育英の須江航監督は、2014年に仙台育英学園秀光中で全国大会優勝を導いており、中学でも高校でも日本一という“異例”の監督となった。

 2014年の仙台育英学園秀光中では西巻賢二内野手(現・ロッテ)が主将を務め、全国優勝を果たした。また、2015年に元オリックス・佐藤世那投手らを擁して、夏の甲子園準優勝した際にはベンチ入りメンバーの3分の1が仙台育英学園秀光中出身だったことも話題に。軟式出身でも甲子園で十分に戦えることや“中高一貫”で6年間をかけ、野球を通じての人間教育や目標が達成できることを証明してみせた。

 仙台育英高の監督に就任後は2019年の夏、2021年選抜でベスト8に進出。悲願の日本一に向けて、チームを作ってきた。肩や肘などを守り、複数投手制、それも5人の投手で甲子園を乗り切り、頂点へたどりついた。投げ過ぎ、使い過ぎがなければ、次のステージでも活躍する可能性も広がる。

 東北勢としても初の頂点に立ち、悲願だった真紅の優勝旗“白河の関”越えを果たした。新たな歴史を刻む一方で、子どもたちを守りながら育成する――。高校野球が新しい時代に突入したことを印象付ける大会となった。

(Full-Count編集部)

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