「青春ってすごく密」 悲願の東北勢初V、仙台育英・須江監督は万感の涙「100年開かなかった扉が開いた」

夏の甲子園初優勝を果たした宮城・仙台育英【写真:共同通信社】
夏の甲子園初優勝を果たした宮城・仙台育英【写真:共同通信社】

春夏通じ4回目の挑戦で初優勝、東北勢初の快挙

 第104回全国高校野球選手権は22日、甲子園球場で決勝戦を行い、仙台育英(宮城)が下関国際(山口)を8-1で下し、東北勢として初優勝を飾った。試合後、仙台育英の須江航監督は「宮城の皆さん、東北の皆さんおめでとうございます」と目に涙を浮かべながら話した。

 仙台育英は1989年の夏、2001年の春、2015年夏に続く4度目の決勝で、ついに春夏通じて初めての頂点に立った。

 試合後の須江監督は、グラウンドでのインタビューで目に涙を浮かべ、万感の表情。「100年開かなかった扉が開いたので、多くの人の顔が浮かびました」とこの優勝の意義を語った。「準決勝に勝った段階で、たくさんのメッセージを頂いていたので、それに応えられて何より」と言葉をつむぐ。

 また、今年の3年生は新型コロナウイルスの感染が広がった2020年の春に入学してきた。「入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、僕たちが過ごしてきた高校生活とは全く違う。青春ってすごく密なのに、そういうことは『ダメだダメだ』と言われて、活動していてもどこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、あきらめないでやってくれたこと。それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんながほんとによくやってくれて、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、目標になるチームがあったから、どんな時でもあきらめないで暗い中でも走っていけた。全ての高校生の努力の賜物が、ただただ僕たちがここに立っただけなので、全国の高校生たちに拍手してもらえればなと思います」と、全国の球児に向けたエールで締めていた。

 強さを見せた。4回1死三塁から「4番・右翼」の斎藤陽外野手(2年)が右前に適時打を放ち先制。5回には「1番・中堅」の橋本航河外野手(2年)と「2番・遊撃」の山田脩也内野手(2年)が中前適時打で2点を追加した。7回には1死満塁から「5番・一塁」の岩崎生弥内野手(3年)が左翼へ満塁弾を放り込むなど5点を追加し、試合を決めた。

 準決勝までの4試合を全て継投で勝ちあがってきたチームは、この試合でも先発の斎藤蓉投手(3年)が7回100球を投げ被安打3、1失点で降板。2番手の高橋煌稀投手(2年)にリレーした。指揮官は「きょうは本当に斎藤がよく投げてくれて、投げなかった3人のピッチャーも、スタンドにいた投手もみんなでつないだ継投だと思います」と、ねぎらいの言葉をかけていた。

(Full-Count編集部)

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