好調DeNAはどっちに転ぶ? 本拠地15連勝以上は全てV、借金「9」から頂点は皆無

DeNA・三浦大輔監督【写真:中戸川知世】
DeNA・三浦大輔監督【写真:中戸川知世】

首位猛追のDeNAは、過去のデータに当てはまらない?

 セ・リーグの優勝争いに嵐の気配だ。首位を走り、一時は史上最速での優勝マジック点灯までかなえたヤクルトが新型コロナウイルスの感染拡大とともに失速、昨季は最下位に沈んだDeNAが浮上し、ゲーム差を「4」としている。

 このDeNAは、2つの反した“法則”に挑む。ターニングポイントは6月26日にあった。DeNAはこの日、本拠地横浜スタジアムで行われた広島戦に3-4で敗れ、借金を今季最大の「9」とした。そして、この日が本拠地で直近の敗戦となっている。それから約2か月間、横浜スタジアムでは1分けを挟んで17連勝中。これはプロ野球史上3球団目の記録だ。

 過去に、本拠地で15連勝以上した5チームは全てリーグ優勝している。このデータをもとにすれば逆転優勝も確実となるのだが、一方で借金「9」以上を背負ったチームが逆転優勝した例はない。DeNAは優勝しても、逃しても“初”の事例となる。

 本拠地球場での連勝記録は2チームが記録した19連勝。まず1965年の南海が大阪球場で記録した。この年の南海は別に本拠地15連勝も記録しており、140試合制でシーズン88勝。2位の東映に12ゲーム差をつけて優勝した。1980年の広島も旧・広島市民球場で19連勝し、日本一まで上り詰めた。

 続くのが今回のDeNAの17連勝で、他に15連勝以上したチームには1956年に西鉄が平和台球場で記録した16連勝、1983年に巨人が後楽園球場で記録した15連勝、1992年に西武が西武球場で記録した15連勝がある。過去の5チームは全てリーグ優勝を果たしている。

 一方で、リーグ優勝したチームが抱えた最大の借金は「8」だ。2007年の日本ハムは4月25日に本拠地の札幌ドームでロッテ戦に敗れ、8勝16敗3分で借金8を抱えた。ただその後は5月から6月にかけ14連勝を記録して借金を完済。最終的に79勝60敗5分で、2位ロッテに2ゲーム差をつけリーグ連覇を果たした。

 正反対の2つのデータ。DeNAはどちらの道を歩むだろうか。

(Full-Count編集部)

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