イチロー氏、米挑戦は「自信ありました」 日本選手初の球団殿堂入り、会見で2001年を回顧
日本選手がメジャー球団の殿堂に入るのは初めて
マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が26日(日本時間27日)、球団殿堂入りの記者会見を行った。練習用シャツにユニホームのパンツを履き、変わらない引き締まった体で会見場に現れ「選手の時とは違ったポジティブなエネルギーを持ち続けたい」などと語った。
球団ではエドガー・マルティネス氏、ランディー・ジョンソン氏、ケン・グリフィーJr.氏らに続いて10人目。日本選手がメジャー球団の殿堂に入るのは初めてだ。同じ舞台に立ったが「いやもう信じられない。今日ジュニアに久しぶりに会って、やっぱり輝いているし、スターはスターだっていう感じ。ジュニアを見るといつもそう思う。同じ舞台とは僕はとても思えないですけど、僕なりのアプローチで、これからもマリナーズの力になれるように頑張りたいと思います」と力を込めた。
渡米当初を「日本で9年プレーして7年が1軍ということですけど、その経験が最も大きかったと思います。だからアメリカに来てシーズンが始まってから自信を得たのではなく、僕の中ではスプリングトレーニングの時から自信はありました」と振り返ったイチロー氏。2004年に262安打のメジャー最多記録を樹立し、史上初の10年連続200安打、10年連続ゴールドグラブ賞に選ばるなど輝かしい功績を残した。
マリナーズでの計14年間で2542安打、打率.321、438盗塁をマークした。27日(同28日)には本拠地のガーディアンズ戦でセレモニーが行われる。ファンへのメッセージを問われると「それは明日に取っておきたいですね」と話し、スピーチの準備については「野球の準備とは比べられないくらい、そのことを考えると胃が痛いね。2回目の胃潰瘍になるかも」と笑わせた。