イチロー氏「想像できなかった」「終わり方凄く大事」 40分間の会見で語った全て

今年のチームは「みんなから凄くいいエネルギー、これは今いい状態」

――今もキャッチボールをやっていたりしているが野球が恋しいか。
「それはよく聞かれます。ただ、東京ドームでの最後がこれ以上ない終わり方をさせてくれたので、ファンの方々が、そういう気持ちが一切起きないですね。まだできるという感触はもちろん、体にはそのフィーリングはありますけど、感情的にあれを上回る最後はあり得ないので、僕の中に。そういう意味でも終わり方って凄く大事なんだなとよく振り返ること。ただ、ケージの中で選手と戦うチャンスはあるし、そうやって今楽しんでいる」

――引退後、練習を今もしているがそれに関しては。
「選手たちから、何かを要求されたときに応えられる状態でありたい。そのためには今やっていることを続けないと絶対にできないので、元選手が口だけで何かを伝えるのと自分が一緒にプレーして伝えるのでは伝わり方が全く違うと思うので。それは今ここにいるメジャーの選手であっても、僕がオフシーズンに接している高校生たちにも同じことが言えると思います」

「あとはやっぱり勝負している選手たちが周りにいる立場として、僕が動くのをやめてしまったら、きっと体から溢れるエネルギーがアスリートってなくなっていくと思う。そのエネルギーをキープしたいというか、選手の時とは違ったポジティブなエネルギーを持ち続けたいと、そういう気持ちもあります」

――今年のチームと2001年を比べてどうか。
「2001年と比べるのは、まあね。あの年はプレーしているだけで勝つ、プレーして終わったら勝っているというチームだったから、それとはもちろん比べられないんだけど、久しぶりにこの間チームに合流して、みんなから出ているエネルギーが凄くいいエネルギーで、これは今いい状態だなと感じました」

――フリオ・ロドリゲスから質問は受けているか。
「聞かれれば答えるというスタンス。フリオとはキャンプで何回か、シーズン中も話しましたけど、同じ外野手で、タイプは全然違いますけど、フリオもあれだけポテンシャルを持っているけども、もっともっとうまくなりたいという思いも凄く強いので、僕としても、人に対して過剰に期待するとかそういうことってしないようにしてきたんですけど、フリオに関してはそれをできる選手だと思うので、やはりまたそれを見たい、どこまでいくのかを見てみたいので、僕ができることを全部やりたいという気持ちですね」

「驚くのは21歳で、どうしても自分が21歳のときどうだったかとか、メジャーで1試合目どうだったかと、どうしても考えてしまうんですけど、21歳にしてすでに、例えば足が速いとか打つのがうまいとか守備がうまいとかたくさいますし見てきました。でも162試合を戦うために、毎日同じことを続けられる能力を持っている選手はごくごくわずかしかいないというのが、僕の経験からの1つの結論。フリオはそれを既に持っているし、おそらくこの後も続けるだろうと想像させますね。なんでそれを持っているのか全然よく分からない」

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