イチロー氏、日本人野手の米挑戦「少なすぎ」 2001年に思い描いた「各チーム最低1人」
2001年に野手では初めて海を渡りマリナーズに入団した
マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が26日(日本時間27日)、T-モバイル・パークで球団殿堂入りの記者会見を行った。自身が2001年に野手では初めて海を渡ってから約20年。数々の選手が後に続いたが「少なすぎますね」と現状を分析した。
松井秀喜、田口壮、井口資仁らが戦い、今年も鈴木誠也がカブスに入団するなど日本人野手のメジャーに挑戦が続いている。しかしイチロー氏は「そんなに来ました? 2001年からそんなに大きく変わったかなって考えると、少なすぎるでしょって思います」と言い切った。
自身がポスティングシステムを利用してマリナーズに入団したのが2001年。当時を振り返り「いずれ各チームに野手は最低1人ずつ、最低ですよ。そんな状況が20年経てば考えられなくもないって思ってました」と振り返る。しかし2022年となっても「全然そんなことなかった。当時とそんなに感覚は変わらない」。現状はイチロー氏の思い描いたものとは違った。
今後、イチロー氏のように3000安打を放って球団の殿堂入りを果たすような日本人選手が出てくるにはどうしていくことが必要なのだろうか。「難しいところだね、時代もありますからね。例えば2022年に新しく日本から来た選手が、2001年に僕が来たときに同じことを感じるかといえばないと思う。今正直な表現がなかなかできないこともあって。そこがややこしいなって今の時代は思うんです。余計なことを言いそうなのでこの辺でやめておきます」と冗談めかしながらも難しさを口にした。
(Full-Count編集部)