イチロー愛弟子、“MVP2回”なら史上最高額の646億円契約 達成の難易度は?
マリナーズのロドリゲスは最大で17年645.7億円の超大型契約を結んだ
マリナーズは26日(日本時間27日)、フリオ・ロドリゲス外野手と最大17年の超大型契約を結ぶことを発表した。契約内容は基本ベースが2029年までの7年契約で、その期間の成績によってその後の球団オプションが変動する内容。「MVPを2回受賞orトップ5に4回入った場合」に最大17年4億7000万ドル(約645億7000万円)となり、メジャー史上最長で最高額になる。
では、実際にメジャー史上最大の契約を手にする可能性はどれくらいあるのだろうか。まず、前提としてMVPを複数回受賞している選手は長い歴史の中でたった32人しかいない。現在21歳のロドリゲスの契約は28歳のシーズンまでとなるので、28歳までに複数回受賞している選手に絞るとさらに少なくなる。
28歳のシーズンまでに最多の受賞回数は3回で、バリー・ボンズ、マイク・トラウト、スタン・ミュージアルの3選手が記録している。そして2回は12選手。現役選手に限ると、トラウト、アルバート・プホルス、ブライス・ハーパーの3選手だけになる。この3人は、トラウトが12年4億3200万ドル(約590億円)、プホルスが10年2億5400万ドル(約347億円)、ハーパーが13年3億3000万ドル(約451億円)と全員が超大型契約を結んだ実績がある。
もう1つの条件となる「MVPトップ5に4回入る」だと「MVP2回」よりは達成しやすくなるだろう。それでも7年間で4回のMVP争いに加わるということは、怪我なく安定して好成績を残さなければならず、簡単ではない。ロドリゲスが28歳を迎えた時にトラウト、プホルス、ハーパーらと並ぶ選手になっていれば、17年4億7000万ドルの超大型契約にも十分ふさわしいのではないだろうか。
(Full-Count編集部)