37万円落札も「金額以上の価値」 幼なじみの2人がベルーナDのマウンドに立つまで

セレモニアルピッチを終えた進藤功太郎さん【写真提供:埼玉西武ライオンズ】
セレモニアルピッチを終えた進藤功太郎さん【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

「LIONS COLLECTION」で「プロ野球のマウンドで投げる」夢を可能に

 8月20日、試合前の緊張感が漂うベルーナドームのまっさらなグラウンド。ここで2人の幼なじみが「プロ野球のマウンドで投げる」という、ひとつの夢を叶えた。それを可能にしたのは、西武の公式サービス「LIONS COLLECTION(ライオンズ コレクション)」だ。

「小さい頃からの夢が叶って本当にうれしいです」。投球後、目に涙を浮かべながらそう語ったのは、会社員の進藤功太郎さん(26歳)。今回の投球権利を獲得し、小学校からの幼なじみである中野凌さんを伴い、セレモニアルピッチを行った。

 福岡県出身で、学生時代からよくキャッチボールをしていたという2人にとって、プロ野球は身近であり、憧れの存在。ネットニュースでこの「NFT付セレモニアルピッチ投球権利」の存在を知った進藤さんは、「絶対にセレモニアルピッチをやるんだ」と締め切り間際まで競って粘って権利を勝ち取り、“相方”として中野さんを福岡から呼び寄せた。

 試合開始のおよそ15分前、「Lビジョン」の映像に2人の名前と姿が映し出され、スタジアムDJ Risuke氏のアナウンスで入場するという、獅子ナインさながらの演出で登場。大観衆がフラッグを掲げる中、投手を務めた進藤さんは深々と一礼してマウンドへ。Risuke氏による「プレーボール」の合図とともに投じた1球は、中野さんが構えたミットに力強く届いた。

球界初「NFT付セレモニアルピッチ投球権利」販売を入札形式で実施

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