イチロー氏、弓子夫人に感謝「彼女がいなければ不可能」　殿堂入り式典でスピーチ

ネイビーのスーツ姿で登場、弓子夫人やグリフィーJr.氏らも出席

　マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が27日（日本時間28日）、本拠地ガーディアンズ戦前に行われた球団殿堂入り式典に臨んだ。超満員に膨れ上がったスタジアムにイチロー氏はネイビーのスーツ姿で姿を見せると、スピーチでは弓子夫人への感謝も口にした。

　アルビン・デービス氏やエドガー・マルティネス氏、ケン・グリフィーJr.氏ら歴代の殿堂入り選手、弓子夫人や長谷川滋利氏、マイク・キャメロン氏らも出席したこの式典。大谷翔平投手や松坂大輔氏、マイク・トラウト、アルバート・プホルス、ランディ・ジョンソン氏らが登場する超豪華な祝福ビデオメッセージが流された。

　マイクの前に立ったイチロー氏は「ワッツアップ、シアトル！」と絶叫してスピーチをスタート。英語でジョークも交え、ファンの大爆笑を何度も誘った。式典に出席した弓子夫人に対しての感謝の言葉も。「私の妻、弓子がここにいてくれて嬉しく思います。この名誉は彼女がいなければ不可能でした。この瞬間までの旅において、私と一緒に全てのチャレンジに立ち向かってくれました」と語った。

　マリナーズではマルティネス氏、ランディー・ジョンソン氏、グリフィーJr.氏らに続いて10人目の殿堂入りで、日本人選手がメジャー球団の殿堂入りするのは初めて。26日（同27日）に行われた会見では「それは明日に取っておきたいですね」とファンへのメッセージを封印。スピーチの準備については「野球の準備とは比べられないくらい、そのことを考えると胃が痛いね。2回目の胃潰瘍になるかも」と笑わせていた。

（Full-Count編集部）