7回制も完投はなし、近江・山田は投手専念… 侍U-18馬淵監督が描く世界一への道筋
「投手を中心とした守りと、相手のミスに乗じてどう得点するかが大切」
悲願の初優勝へ妥協のない姿勢を示した。9月9日から米フロリダ州ブラデントンで開催される「第30回 WBSC U-18 ワールドカップ」に出場する野球日本代表「侍ジャパン」U-18が28日、都内のホテルで結団式を開催した。馬淵史郎監督(明徳義塾監督)の下、主将に任命された近江・山田陽翔投手(3年)、強打のスイッチヒッターでドラフト1位候補の高松商・浅野翔吾外野手(3年)らメンバー20人が世界一に挑む。
日本は過去この大会で、1982年と2015年の2度、準優勝しているが、頂点に立ったことはない。高校球界で名将と称される馬淵監督は「アメリカに乗り込む前に、この1週間でどれだけしっかりとした練習ができるか。僕はこれにかかっていると思う。厳しいことを言うかもしれないが、しっかり準備してほしい」と訓示した。一行は国内で1週間合宿を行った後、9月5日に渡米する。
念願成就へ向け、戦略のイメージは出来上がっている。「国際大会で打ち勝つことは難しい。国内とは違うストライクゾーンで、速くて動くボールを簡単に打って出てはいけない。投手を中心とした守りと、相手のミスに乗じてどう得点するかが大切になる」と馬渕監督は言う。