大谷翔平の逆転弾は“必然”だった ファン乱入、失策連発でヤ軍エースに同情の声
6回の登板前にはファンが乱入、球場は騒然として試合が一時中断した
■エンゼルス 3ー2 ヤンキース(日本時間1日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が8月31日(日本時間9月1日)、本拠地で行われたヤンキース戦で決勝の30号3ランを放った。コールのフォーシームを打ち砕いたが、米メディアからは右腕へ“同情”の声が寄せられている。
5回まで散発3安打無失点にエンゼルス打線を封じていたコール。しかし6回の登板前に、右翼付近にヤンキースファンとみられる男性ファンが乱入。球場は騒然として試合は一時中断し、ファンは警備員に取り押さえられて右翼後方の通路から退場した。思わぬハプニングに対する動揺はあったのか。2点リードの6回に2失策が絡んで1死一、二塁のピンチを招くと、大谷に97.9マイル(約157.6キロ)のフォーシームを捉えられて逆転3ランとされた。
エンゼルスの地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」のトレント・ラッシュ氏は「コールは明らかにファンの乱入に悩まされた。エラー2つをうれしいと思う投手は存在しない。犯した1つのミスの犠牲が大きかった」、ニューヨーク紙「ニューヨーク・デイリーニュース」でエグゼクティブエディターを務めるアンドリュー・ジュリエン氏も「この件(大谷への被弾)でコールを非難できない。オオタニの前にエラーで2人も走者を出すなど、けしからん」とコールをかばった。
MLB公式のヤンキース番記者ブライアン・ホック氏は「こうなるのは分かっていた。フィールドにファンが乱入し遅延となり、2つのエラー。コールからオオタニが3ラン」と“必然”だった逆転負けを悔やんだ。
(Full-Count編集部)