日米3000K達成のダルビッシュ、古巣・日本ハムに感謝「大きい愛で育ててくれた」
七色の変化球で強打者制圧「変化球に興味を持った自分に感謝したい」
■パドレス 7ー1 ドジャース(日本時間3日・ロサンゼルス)
パドレスのダルビッシュ有投手が2日(日本時間3日)、敵地でのドジャース戦に先発。7回2安打9奪三振無失点の快投で、今季12勝目を挙げた。5回には、野茂英雄以来、日本人2人目となる日米通算3000奪三振にも到達。メジャー11年目で迎えた大記録に、「フラフラしていた自分を大きい愛で育ててくれたファイターズあってのこと。ファイターズに感謝しています」と古巣への思いを語った。
初回を3者凡退で立ち上がると、2回2死一、二塁のピンチではベリンジャーを空振り三振に。3回も3人で斬り、波に乗った。4回には自身の97マイル(約156キロ)が球審に直撃するハプニングも。マウンドから歩み寄り、背中をぽんぽんと叩いて心配する様子を見せた。
5回無死一塁の場面では、この日6つ目の三振を再びベリンジャーから奪った。メジャー通算は「1750」となり、2005年から7年間在籍したNPB時代の「1250」と合わせて大台に乗った。日米を経験した日本人では、野茂英雄以来2人目の快挙。NPBも含めると、歴代1位の金田正一ら史上6人目となった。5回以降、許した走者は四死球のみでノーヒット。7回111球の熱投で、防御率3.25に。前回8月27日(同28日)のロイヤルズ戦に続き自身2連勝を飾った。
試合後、3000奪三振の大台到達への思いを問われ「自分のことなんであまりわかんないんですけど、これだけ長くやれてるってことと、健康であることが条件だと思う」と強調。メジャーでも、七色の変化球で強打者たちを抑えてきたことに「自分が単に野球を始めてから、無性に変化球に執着していたので。そのおかげで姿を変えながら、試合の中でも配球を変えながらいけている要因になっている。変化球に興味を持った自分に感謝したい」と笑った。
三振への意識については「気持ちいいは気持ちいいけど、6回、7回をしっかり投げ切ることの方が楽しい」とも。円熟味を増した36歳右腕は、大記録をひとつの通過点にまだまだマウンドに立つ。
(Full-Count編集部)