自力CSを復活させた「原監督の執念」 球場どよめく“降板劇”も専門家が納得した訳

CSに向け負けられない終盤戦「上を狙っていくなかで『疲れがある』といった時期ではない」

 メルセデスは中16日の先発で、十分に調整期間を得た登板。さらに、チームは延長戦が続き、中継ぎ陣の負担が大きい中で先発には1イニングでも長く投げてほしい状況ともいえる。

 まだ、4回。しかも、追い越されていない中での“降板劇”だったが「驚きはしましたが、あの場面は打撃を買われスタメンに復帰したマルテ。原監督もなんなく嫌な予感を感じたのではないか。メルセデスも好調な時は文句のつけようがない投球をするが、一気に崩れるパターンもある」と野田氏。

 リリーフ陣を惜しみなく使う姿にも「本当の勝負所に入った9月。上を狙っていくなかで『疲れがある』といった時期ではない」という。前日には自力でのCS進出が消滅したが、執念の継投策で一夜にして復活した。

 これで、3位・阪神とのゲーム差は「3」に縮まった。5日は今シーズン最後の伝統の一戦。「ここまできたら、『何が何でも』という状況。下克上での日本一の可能性もある」。CSを争うチームとの直接対決は絶対に落とすことはできない。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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