阪神は「速球に対応できない」 球団ワーストタイ24度目の完封負けはなぜ起きた?

佐藤輝は大勢の直球を2球連続で捉えきれず「同じ球に合わせる能力が欲しい」

 巨人との3連戦で奪った得点はわずか3点のみ。さらに、この日の先発・赤星に対しては今季3戦全敗と“カモ”にされている状況。チーム全体を見ても96盗塁はリーグトップだが、打率.243、76本塁打はリーグ5位。426得点もリーグ4位(4日現在)と課題は明確だ。

「140キロ後半からの直球に対応できない。最終回を見ても守護神・大勢に対して4番の佐藤輝は打ちに行こうとしているが1ボールから2球続けての直球を空振り、ファウル。振り遅れているのを自覚しているが、同じ球に合わせる能力が欲しい。何とか対応したのは大山(三塁強襲安打)ぐらいだった」

 チームは連敗で借金は「2」に膨らんだ。「阪神は投手力がいいだけに、まだ優位に立てる。0点に抑えれば負けはないが、逆をいえば打線が奮起しなければ勝ちもない。残り16試合が踏ん張りどころ」。4位・広島、5位・巨人とのゲーム差は「2」となり、シーズン終盤にきてCS争いも激しさを増してきた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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