「ワニ注意」に大興奮、カメラマン“デビュー”も…U18主将山田らが米国調整スタート
U-18W杯に出場するナインは5日夜にフロリダ入り
9日に開幕する「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ州・ブラデントン)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」U-18が6日、現地での初練習を終えた。練習後には、主将を務める近江(滋賀)・山田陽翔投手らもリラックスした表情。球場近くにあった「ワニ出没注意」の看板に大興奮したり、報道陣のカメラを借り、チームメートにインタビューしたりするなど、茶目っ気あふれる一面を見せた。
U-18ナインは5日(日本時間6日)の午後10時にフロリダ入り。約17時間のフライトからわずか半日しかたっていなかったため、練習時間は短めの3時間ほどだった。ノックや投内連係、打撃練習などが行われ、全体練習後は各自の裁量に任せられた。
「疲労はあるけど楽しみの方が勝っている」と話した山田は、ブルペンでも5割程度の力で投げた直球を中心に、時折フォークなど変化球も交えながら約40球を投じた。投球練習が終わるとフリー打撃も行い、15分程度、木製バットで力強いスイングを見せた。
今チームの主将を務め、ウォーミングアップ等でも常に先陣を切っていた山田だったが、練習後は高校生らしい一面も。球場横の池に「ワニ出没注意」の看板があることを知らされた。この付近でワニは水辺付近では日常的に見られ、住宅街に出没し飼っているペットが狙われることも稀にあるよう。だが「ワニは見てみたい。やばいっすね! (噛まれたら)洒落にならない……」と大興奮だった。
さらには、取材中に報道陣のビデオカメラを借り、バッテリーを組む松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)にインタビュー。「意気込みを聞かせてください!」とノリノリで、松尾も笑いながら“取材”に応じた。
一方、練習後の取材で自身の意気込みを聞かれると表情も一転。今大会では、抑えを中心に、先発、そして代打など、様々な起用法を検討していることを馬淵史郎監督は明かしている。「試合が近づく緊張感を自分たち出していく。自立した大人にならなくてはいけない」と“主将・山田”の顔に戻っていた。