吉田正尚の“逆転3年連続”はあるのか 松本剛が抜け出しているパ首位打者の行方

オリックス・吉田正尚(左)と日本ハム・松本剛【写真:荒川祐史】
オリックス・吉田正尚(左)と日本ハム・松本剛【写真:荒川祐史】

打率.349の松本剛は規定到達まで残り38打席

 2022年のプロ野球もいよいよ最終盤。パ・リーグの優勝争いは大混戦が続いているが、個人タイトル争いも佳境に入っている。首位打者争いでは日本ハム・松本剛外野手が抜け出している。10日終了時点で打率.349。2位のオリックス・吉田正尚外野手は.321。順調にいけば初のタイトル獲得はほぼ確実だ。

 プロ11年目、29歳の松本剛は骨折で7月後半から約1か月離脱しており打席数は「405」で、シーズンの規定打席まで残り「38」。昨季まで2年連続で首位打者のタイトルを手にしている吉田正は10日のソフトバンク戦で規定打席に到達した。

 松本剛の場合、怪我など不測の事態による離脱があれば、規定打席に到達できない可能性もある。ただ、規定打席に満たない場合でも不足打席分を打数に加算して打率を算出、最高打率となった場合は首位打者となる。現時点の成績で算出すると、松本剛は打率.316「126安打/(361打数+不足打席数38)」となる。

 3位以降は楽天・島内宏明外野手の.308、オリックス・中川圭太内野手.300、ソフトバンク・今宮健太内野手の.299と続く。一度記録した数字が減らない本塁打や打点とは違い、日々変動する打率。打席ごとに一喜一憂する首位打者争いを制するのは誰になるだろうか。

(「パ・リーグ インサイト」東海林諒平)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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