プホルスが“超太っ腹”ファンサービス 歴代単独4位の通算697号記念球も「ただのボール」

通算697号となる18号2ランを放ったカージナルスのアルバート・プホルス【写真:ロイター】
通算697号となる18号2ランを放ったカージナルスのアルバート・プホルス【写真:ロイター】

697号の記念ボールを返そうとしたファンにプレゼント

■カージナルス 7ー5 パイレーツ(日本時間12日・ピッツバーグ)

 カージナルスのアルバート・プホルス内野手が11日(日本時間12日)、敵地でのパイレーツ戦で歴代単独4位の通算697号を放った。「4番・一塁」で先発出場し、9回に18号2ラン。700本塁打に大記録に迫る42歳はファンに対しても“太っ腹”なファンサービスを行っていた。

 2点ビハインドの9回だった。エドマン、ディッカーソンの連続二塁打で1点を返すと、カージナルスの打席にプホルスが入った。2ボールからの3球目を捉えた。打球はバックスクリーン右のスタンドに飛び込む18号2ラン。試合をひっくり返す劇的な決勝弾になった。

 プホルスにとってはアレックス・ロドリゲス氏を抜き、歴代単独4位となる通算697号の一発に。チームが劇的な勝利を飾った後、プホルスはさらに男前な気配りを見せたという。

 MLB公式サイトによると、この記念のホームランボールを手にしたマット・ブラウン、サマンサ・ブラウンの2人は試合後、ボールを返すためにプホルスの元を訪れた。すると、プホルスは2人にボールを持っておくように伝え、2人を驚かせたという。

 記事ではプホルスのコメントも紹介。「ただのボールだよ。彼らはそれを受け取るに値する。私たちはファンのためにこのゲームをプレーしているんだ。だから、彼らがそれを返したがろうが、保持したがろうが、私はなんの問題もないよ」と語っている。さらに、プホルスはサインを入れたボールも2つ、2人にプレゼントした。

 MLB公式サイトによれば、サマンサさんはちょうど1年前に父親を亡くしていた。記事では「この記念品はサマンサにとって確かに感情的な日に訪れた」と記され、プホルスも「トロフィーケースの中に入れておく私よりも、彼女にとってのほうが(あのボールは)大きな意味を持つと思う」と語っていたという。

(Full-Count編集部)

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